開発実績のご紹介

開発実績のご紹介

創業以来、ソフトウェアのみの小規模なものから、ハードウェアやメカニカルな機構を含んだ大がかりなものまで、様々な開発業務を行ってまいりました。 受託開発での業務、それも、新製品や新技術の研究開発を目的としたもののため、掲載できないものも多くありますが、特に問題が生じない範囲のいくつかをご紹介させていただきます。(なお、具体的な内容が特定される可能性があるものに関して、名称や機能の一部を脚色して掲載したものもあります。ご了承ください)

何かのご参考になれば幸いです。

赤熱した金属のワークをX,Y,Zの3方向からカメラで撮影して取り込み、位置や形状を画像処理で計測しながら、各軸に設けたサーボモーターを駆動してワークの形状を修正するシステムです。
現在と違い、取り込む画像の分解能(画素数)は256x256ドットしかないため、画角(撮影範囲)と精度(製品形状のバラツキ)のバランスが非常にクリチカルで、更に、ワーク素材の性質上、変形させる量を可能な限り少なくして素材の変質を少なくする必要があるため、モータへのフィードバック量をその時点での形状に合わせて、職人さんからのアドバイスをもとにアンダーシュート気味に制御している点が、他の一般的なロボットシステムと異なります。
品質の分析を自動化するため、顕微鏡カメラの画像から、溶液中に存在する気泡の数と大きさを計測する自動流体品質管理システムです。
サンプリングするカメラ画像の画素数は縦横256ドットの65,536画素で、現在と比べれば非常に少ない画素数ですが、使用しているマイコンは8ビットのMC6800ですので、円の方程式を固定小数点の数値で解くだけで非常に処理時間がかかります。そのため、計算処理のほとんどを整数で行うようにして、処理時間の大幅な短縮を図っています。
1軸から多軸のロボット複数台を互いに同期を取りながら協調動作させることを目的としたロボット制御用のBASICライクなインタープリタ言語です。
各ロボットの制御は完全にマルチタスクで動作し、ロボット間の同期動作も、ティーチングによる同期指示も、工場のライン担当者でも簡単に設定・変更・運用できるように、独自のアルゴリズムと文法を採用しています。また、管理できるロボットの台数も当時としては珍しい「メモリの許す限り可」というものになっています。
旅客機の客席に設置する音響機器の制御を行うソフトウェア。コスト削減と信頼性の確保のために、非常に高度なデータ通信機能と自己診断機能が実装されています。
フロッピーディスクドライブの動作試験を行うプログラム。ドライブ制御基板各所の信号レベルやタイミング、各パーツの動作時間等の計測内容を簡単な手続きで作成・変更することが可能なソフトウェアです。
列車の各種車内放送を自動的に行うシステムソフトウェアです。
予め、音声とインデックスを録音したカセットテープを4台のテープデッキに装填し、列車からの指示信号をもとに、ひとつのテープを再生しながら次やその次のテープの頭だしを繰り返し、音声の切れ目が発生しないように再生するシステムです。テープの巻き戻しや早送りには何十秒もの時間がかかる反面、各アナウンス音声の再生時間は数秒から十数秒程度と短いため、どのテープデッキを使用して、どのアナウンスを再生すれば良いかの判断処理が多くの部分を占めています。
展示会でのデモ機として、スカラー型のロボットにオリジナルのハンドを取り付け、ランダムに並べられた麻雀牌をロボットで整列(役作り)するシステムです。
卓の上部に全体を撮影する広角カメラ、ハンドに牌を大写しするための接写カメラを取り付け、広角カメラの映像をもとに牌の存在する大まかな位置を割り出し、その位置にハンドを移動して接写した画像から牌の種別・位置・傾きを計測します。その動作をすべての牌に対して行い、その後、「役」として必要な牌のみをハンドで掴んで所定の場所に並べていきます。現在であれば、上部の広角カメラのみで処理ができそうですが、この当時は取り込む画素数が非常に少なく粗かったため2台のカメラを必要としました。
ロール状に巻かれた多数のマイクロフィルム画像をCCDラインセンサを使用して高速で回転させながら読み込み、大画面ディスプレイに表示するシステムです。
ロールは1つの装置に5本装備可能で、機械的な位置合わせとラインセンサでの位置合わせで正確な読み取りを可能としています。
旅客機の飛行経路を機内からの位置データを基にリアルタイムで画面に表示するシステムです。本装置はプロトタイプの開発までです。
携帯手帳型の可搬型法面計測管理アプリケーションです。
現場で担当者が簡単に入力し計算処理を行うことができ、入力したデータはメモリカードで保存して一括して管理が可能なアプリケーションです。
卓上タイプのレーザーディスプレイ装置です。ワープロのように入力した文章を壁面等にレーザーで表示します。スーパーや店舗での利用を想定しています。
物が破壊されるときに発生するAE信号を独自の方法で計測・検出し、さまざまな破壊予知を行うシステムです。
このシステムは、遠隔地等で無人で運用されることを想定しており、システムの管理やデータのやりとりは電話回線(衛星携帯電話等)で行い、異常が発生した際には電話を掛けてくるシステムとなっています。
大電流の開閉に使用する非常に大きな開閉器の動作タイミングを詳細に試験する装置です。接点の電圧データを高速でサンプリングしてグラフに表示します。
上下左右に首振りが可能な構造を持つロボットに、赤外線の受光素子と発光素子、レーザー式の距離計を装着し、2台が正確に正面に向き合いながらデータの送受信を行うことで、お互いの位置を精密に計測します。
首振りを360度可能にするための機械的電気的な構造や、太陽光の影響を最小限に抑え込む様々な対策が特徴です。
将棋盤の上から撮影した画像を解析して自動的に棋譜を生成するシステムです。
撮影タイミングにより対局者の体や手が隠している箇所は補完して動作します。なお、この画像処理に関しては、販売されている既製品の画像処理エンジンを使用して作成しています。
赤外線の発光素子をベルト等に取り付けるだけで、一定の距離を保ちながら自動的に後ろを付いてくるカートです。
赤外線追尾装置を開発した際のノウハウによって、屋外の強烈な太陽光の影響も受けにくいものとなりました。
超音波によりパイプ内面の腐食状態を検査するシステムです。パイプの途中に簡単に取り付けることができ、自走式で360度の検査が可能です。
建築現場等で使用する深井戸の水位を自動計測しながら流量を制御するシステムです。1台の集中管理制御盤からケーブル1本で最大16箇所まで、すべての通信と商用電源の供給が可能で、非常にノイズの多い環境でも安定して通信が可能な独自プロトコルやインターネット経由での計測データ収集、制御指示、警報メールの送信等、様々な機能が実装されています。また、1年365日無停止で動作するための様々な安全措置が執られています。
専門家向けの可搬型テスターです。波形表示、周波数成分表示、交流真実効値の計測が可能です。電池駆動。
自社での使用を目的として、外国製のアマチュア向け格安プリンタをベースにして、いくつかのパーツはそのまま流用しながら、各軸の駆動部分やエンクロージャ、ヘッド部分を作り直し、精度と安定度の高い水冷タイプのプリンタに改造しました。
主にポリカーボネイトの部材製作に使用していますが、工場等で使用する数百万円のプリンタには及ばないものの、弊社で使用するには必要十分のプリンタに生まれ変わりました。
乾電池のみで数日間連続運用が可能な計装電流測定データロガーです。
通信方法や計測方法を工夫することで、大きな電力を必要とする長距離通信と長時間の動作の両方を実現しました。